吉野の宇陀紙

先日の奈良訪問の最大の目的地
手漉き和紙の里 国栖
和紙の世界では数少ない
本物の紙を作っていると堂々と断言できる人
吉野の宇陀紙を作っている
福西さんに会いに!

近鉄奈良駅から早朝出発し
電車を乗り継ぎ
タクシーで30分程度
どんどん山の中に入っていくと
そこには郷愁漂うホッとする景色があった
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一枚一枚を天日干ししている
愛情のこもった昔からの手順
この景色に美しさを感じるのは私だけだろうか
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ちゃぽんちゃぽん
紙料を漉く独特の音
紙の匂い
湿った空気
ガラスから差し込む冬の光
五感をフル稼働して感じる、空間
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紙床から一枚一枚はがして
松材の干し板の上におき
馬毛の刷毛で貼り整える

全ての単位は一枚
この一枚の贅沢さ

頂いたリーフレットによると
出荷までの17つの工程のうち、
ビジュアル等でよく紹介される紙漉きの工程はひとつ、
そのクライマックスに至るまでの紙料作りに12工程をかける
実はこの部分が重要で、
和紙と呼べる由縁があるのだ

残念ながら、昨今
この重要で難しく地味な作業を簡素化する工房も多くなり、
店頭で和紙と語りながら、
本物の和紙とはいえない物もたくさんあるのだという

私たち、和紙を扱うものは
この質を知る事こそ仕事なのだと思う
和紙を知った上で、
素材として見直し
その特性を最大限に引き出して世の中に知らせる事
これが、
自分の仕事なのではないかと
ようやく気がついた

私にとって
単に絵を作ることが目的ではなく
和紙をどうやって使って絵を作るかということこそ
追求していく課題なのだと思ってきた


取材先:福西和紙本舗 福寅 (表具用裏打紙・草木染和紙製造)
    〒639-3432 奈良県吉野郡吉野町窪垣内218-8
           福西弘行・正行
by hanatsudoi | 2011-02-24 11:39 | アートの勉強 | Trackback | Comments(0)
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