3.11 震災から一年 

3月10日(土)、11日(日)
未曾有の大災害から一年が経った
すぐには活字に出来なくて
少し遅れたのだけれどやっぱり書いてみる

今思うと、どういう心境だったかと思うけれど、
母の死の時でさえ、
心の中を活字に変えていたわけだし
活字の力って浄化作用があるような気がする

10日(土)
宮城県亘理の知子さんと会う
私の大好きな友人の1人
母の死に際しては
素敵な絵本を私に届けてくれた
(私を勇気付けてくれたその絵本は
今回被災地の心の図書館に送った)

車で仙台駅まで出迎えてくれたあと、
美味しいホッキ丼(ホッキ貝が有名)を頂きに
そのまま国道を走って亘理方面へ

ここがゆりあげ漁港(津波の高さ19.9m)
避難しようとした車が渋滞し、
そのまま津波に襲われた地域

ここは名取(津波の高さ12,1m)
滑走路にあった飛行機が軽々と流されていた映像が思い出される
そして、ヘリコプターで上空から撮影されていた
最終的に津波が乗り越えられずに止まった
畦道のように見えたその道は高さ4~5mもある国道だった

岩沼市(津波の高さ10.7m)、亘理町(7.5m)、山元町(5.3m)と地図上の海岸線は続く

果てしなく平らな土地が広がる
おそらく、この地平線の先は海岸なんだろう
今眺めているこの景色は1年前は
地平線など見えなかった住宅地だった

この場所は
地図で眺めると震源地に一番近い海岸線
おそらく一番早く津波が到達したところ
当日の震災速報ではこの地域の映像が繰り返し繰り返し流されていた

ようやく最近になって海岸線に行く勇気が持てたと
知子さんはいう
震災当時の電話で冷静に淡々と話してくれていた彼女
彼女の家は被災地のど真ん中だったということが
行ってみて初めてわかった
今でも彼女は自分のことを被災者とは言わない
津波で家が流されたり
家族の命を失った方を
彼女は被災者と呼ぶ


3月11日(日)
南三陸へ(津波の高さ32.9m)

車で町の中を走る
そして、防災対策庁舎の前で下車
花を持っていたので献花
壁もなにもない剥きだしの赤い鉄骨を目の前にしたが、
テレビで見て感じた高さとはぜんぜん違う
そびえ立っている
こんなに大きな建物も避難する場所にはならなかったんだ

そして、あたりを見回すと
とてつもなく広い
海岸線も先の先にある
病院(志津川町)の屋上で布を降りながら助けを待っていた映像が脳裏に焼きついているが
4階の建物がすっぽり呑み込まれた現実は
映像や言葉では理解できなかった
そして、今この場所に立って伝わることも
事実ではない
ただ、ほんの少し、
ほんの少しだけ、
今までと違った何かを感じた

死生観について
みんなそれぞれ考えがあっていいと思う
いろんな意見があるのは当然だと思う

でも、確かに言えることがある
そこで命をなくした人が居て
その命を惜しんで悲しんでいる人が
今居るということ
そして、辛さや悲しみは計測できるものではなく
その人にとって辛く悲しい、それが真実だということ

3.11の特番の作り方に
問題はなかったか
土地の人はテレビに映っていたような人ばかりではない
多様だ
そして、被害のあった場所も多様
被害状況も多様だ

もうひとつ
感じたことは
被災地の方の悩みは私たちとなんら変らない
日常の中にある
介護のこと
家族の問題
その上に震災がのっかっている
みんな“”を生きているんだ


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14時46分
サイレンが鳴り黙祷
手にもつ蝋燭
燃えとけた蝋が下に落ちないように
和紙をあてた
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コーディネーターの方の計らいで
和紙も役立ててもらえて嬉しかった
感謝


このレポートは
私の主観であり、私が感じたことです
他にもいろいろは考えや感じ方があると思います


【概要】(メディア向けの正式名称)
2011年3月11日14時46分、三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生し、地震規模は国内観測史上最大。宮城県栗原市で震度7、宮城県、福島県、茨城県、栃木県で震度6強などを観測し、太平洋沿岸を中心に高い津波を観測。東京電力福島第1原発は津波で電源を喪失、原子炉の冷却が不能になり放射性物質を放出する重大な事故に。気象庁はこの地震を「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」と命名し、この地震の災害及び原発事故の災害について「東日本大震災」と呼称。
by hanatsudoi | 2012-03-13 09:22 | 和紙の話 | Trackback | Comments(0)
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