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戦没画学生「祈りの絵」展@横浜赤レンガ倉庫1号館

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赤レンガ倉庫に行く途中
目の前に広がったシロツメクサの絨毯
私が小さい頃
シロツメクサの広がる野原の真ん中に座って、
シロツメクサの首飾りを母に教わりながら作ったことを思い出します

あの時の母は、
まるで花の精のようでした
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横浜赤レンガ倉庫100周年
「無言館」所蔵作品による
戦没画学生「祈りの絵」展
会期:2011年5月26(木)~6月14日(火)11:00~20:00
会場:横浜赤レンガ倉庫1号館


大学の図書館にさりげなくおいてあったリーフレット
なぜか手に取り持ち帰った
自宅のテーブルの上で真っすぐに目の中に飛び込んでくる
これは行かなくてはいけないものだな
観る必要のある展覧会なんだ…

フラメンコのレッスンを終え、
慣れない横浜まで向かった

赤レンガの建物と展示内容がピッタリと合っている様に思えた
湿り気のある館内で
やはりしめやかに在る絵
画業への希望と、
周囲への不安と
一緒くたになって描き出されているような気がした
ある作品は
絵の中に静けさがあり
ある作品には憤りがあり
ある作品には無念さがあり
そのどれもが、
目の前に立ちはだかる戦争という大きな影を抱えているようだった

75点の作品には、75人それぞれの性格がうつし出されている
人の作る物は、作った人をあらわすということが、
この作品展であらためて強く感じられた

やはり
そこに
作者は存在しているのだ
時間は経っているけれど
今確かに
ここに在る

 


 戦後六十余年をすぎて、私たちは今、繁栄とか豊かさに慣れきった生活の中で暮らしています。しかし、そうした歴史の根もとに、あの忌まわしい「戦争」という時代があったことを消しゴムで消すことはできません。
 戦争中、数多くの若い生命が戦地に駆り出され、戦場のツユと消えました。そうした中には、画家になる事を一心に夢み、生きて帰って絵を描きたいと叫びながら死んでいった一群の画学生たちがおりました。当時の東京美術学校(現東京藝大)、現在の武蔵野美大、多摩美大に別れる前の帝国美術学校に在籍していた学生、あるいは独学によって絵を学んでいた前途ある絵描きの卵たちです。これらの画学生たちは、厳しい飢餓と死の恐怖にさいなまれながらも、最後まで絵への情熱と、生きることへの希望をうしなわず、その思いを一冊のスケッチ帖、一枚の画布に刻んで死んでゆきました。そこには、絵筆を替えて生きねばならなかったかれらの無念と、同時に、人間にとって絵を描くということがどれだけ至純な歓びにみちた行為であるかを物語る、ひたむきな生の軌跡があったと思います。
 長野県上田市にある戦没画学生慰霊美術館「無言館」 は、そうした画学生たちがのこした作品と、生前のかれらの青春の息吹をつたえる数々の遺品を末永く保存、展示し、今を生きる私たちの精神の糧にしてゆきたいという希いから1997(平成)年 5月に開設されたものです。そして、このたび、そうした「無言館」の活動をより多くの人々に知ってもらうべく、共催者である横浜赤レンガ倉庫一号館(公益在団法人横浜芸術文化振興財団)をはじめ、おおくの皆様のあたたかいお力添えによって、「無言館」が開館された後に収集された遺作、遺品を中心とする巡回展覧会が開催される運びとなりました。どうか、この巡回展覧会において、かれらの初々しい熱情に溢れた作品が少しでも多くのかたがたの眼にふれ、遠い信州の地に開館した「無言館」へのご理解、ご支援の輪がひろがることをねがってやみません。 「無言館館主」窪島誠一郎    〔同展 配布リーフレットより〕



 長野県上田市、周りを山々に囲まれた田園地帯の丘の上に、ひっそりとたたずんでいる小さな美術館「無言館」。
 静まり返った「無言館」の扉を押すと、志を果たすことなく戦場に散った画学生たちの声が聞こえてきます。絵描きになりたいと願いながら、一枚の画布、一冊のスケッチ帖に「生命の証」をきざみこんで戦地に発った若者たち。
 「無言館」館主窪島誠一郎さんは、その画学生たちの遺した作品、遺品を全国各地に訪ね、収集しました。描きかけの絵からは、「人が人を愛すること」、「生命あるすべてのものを愛すること」への願いが、静かにつたわってきます。「無言館」はそういう美術館なのです。「こういう時代だからこそ、彼らが生きていた証を守ることで、いのちの大切さを、戦争を知らない世代に伝えていかなければならない」と窪島さんは語ります。
 開館以来、「無言館」では毎年8月になると、彼らの無念を弔う慰霊祭「千本の絵筆」の供養が行われます。  〔同展 配布リーフレットより〕


乾かぬ絵筆

六十年も経つというのに
あなたの絵筆は
ちっとも乾いていない

あなたの描いた絵の赤は
まるで あの日のあなたの決意をみるように
真っすぐで ためらいのない線だ

六十年経った今も
ちっとも乾いていない あなたの絵具は
あなたが今も そこに生きていることを
私たちに教えてくれる
鮮やかな 生命の色だ

乾かぬ絵具よ
今も 少しも色褪せぬ
あなたの一滴の生命よ

「無言館館主」窪島誠一郎
 
by hanatsudoi | 2011-06-13 07:28 | アートの勉強 | Trackback | Comments(0)
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