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私の思う吉野

写真:山守Nさんの撮影
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日本の造林発祥の地、奈良県吉野。山守の仕事が今でも残っており、美しい森林が作られています。枝を打ち落とされた吉野杉の森には太陽の光が木の根元まで届き、地面を覆う植物にも光を分け与えています。その景色は神々しく神聖な空間です。山が連なり、谷には川が流れ、辺境でありながら、そこに住まう人々に何処か雅さを感じるのは私だけでしょうか。この地にまつわる天皇がふたり、天武天皇と後醍醐天皇。反対勢力から逃れた天皇をこの地の人々が守り支えたと言われます。ある時期において日本の歴史の中枢となった吉野。時間を超えて素朴な人々の血にその誇りが宿っているように私は思えるのです。負け戦に命を賭けることの出来た人々、歴史から吉野を眺めるのも興味深いですよ。

       写真:あかり作家Sさんの撮影
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吉野の山を登って一面を眺めると、広大なパノラマの中、どこからでもはっきり分かる、大きな屋根が見えます。現存する木造建築物で最も大きいといわれる金峯山寺蔵王堂の屋根です。山を登ってこの景色を眺める度に、ここに住む人々は金峯山寺の存在を支えに、生きることを乗り越えて来られたのかなぁと感じたりします。富士山など、突出したランドマークには、集団を統率しまとめる力があると思います。人々が祈り、願い、罪を謝罪し、救いとし、金峯山寺はそんな役割を果たしてきたお寺なんだろうなーと。
「金峯山寺にお祀りされる御本尊は、金剛蔵王大権現様です。今から1300有余年前、金峯山山上ヶ岳に役行者が一千日の修行に入り、感得された権現仏であります。権現とは権(仮り)に現われるという意味で、本地仏の釈迦如来(過去世)、千手観音(現在世)、弥勒菩薩(未来世)が権化されて、過去・現在・未来の三世にわたる衆生の救済を誓願して出現されました。また金剛蔵王とは、金剛界と胎蔵界を統べるという意味も表しています。」 (金峯山寺webより引用)
 吉野の知人が、大きくなるまで権現様を拝見することなく大人になったと話してくれました。今、仁王門など老朽化した建築物を修繕するための費用を得るために、権現様自らが姿を現(ご開帳)し働いて下さっているのですね。何百年たった現代においてさえも、お金を生み出すものを作った先人はすごいですね。また、そんな稀有なタイミングに生きている私たちでもあるので、権現様のお姿を一度はご覧下さいませ。私は3回ほど拝見させて頂きましたが、怖い形相といわれている権現様がとても愛らしく見えます。下々の場所まで降りてきて下さり、よしよしと話を聞いて頂いているように感じます。


また、私の取り扱う分野でもある手漉き和紙や、古来の文化も豊かに伝承されています。モノはなんとなくは残らない、伝えようという思いが継承されて、昔のものが今でも見られるのです。“伝統”と呼ばれてしまうほど年数を経て続いているものは、その土地に住む人々の考え方、例えば、「先祖の作ったものをなくさないように」「ものを粗末にしてはいけない」「人が愛するものを大事にする」とかいう思い方が継承されていると考えることは出来ないでしょうか。

日本にはそんな場所が幾つもありますが、吉野はそのひとつですね。

4月22日(月) クラブツーリズムの金峯山寺ヨガツアーが開催される予定です。私も吉野に行きます。楽しみです。

        写真:あかり作家Sさんの撮影
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by hanatsudoi | 2019-03-09 16:13 | アンテナ | Trackback | Comments(0)
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