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今日の桃の節句に因んで、
桃をご紹介
枝ぶりは素直にまっすぐで、
蕾が枝に密集しており、
線を作ろうにも蕾を落とす事にながちなので、
あえてまっすぐ使うのをお勧め。

【桃】にまつわる思い出がある。

会社員の頃、
山梨にある子会社の社長が、
必ずこの頃になると本社に表敬訪問された。
毎年、抱えきれないほどの桃の花をお持ちになったことを思い出した。

華道部だったこともあり、
私はその大きな束を預かって、
各部屋に飾るのがお努めだった。
桃の花は衝撃に弱く、すぐ枝から零れ落ちる。
道中の車の振動で落ちたのか綺麗な花が沢山包み紙に溜まっていたので、
花だけ集めてサイドボードの上に、
美しく並べた。
今考えると、落ちた物は捨ててしまった方が良かったかもしれない。
部屋の格を考えるとあまりに幼稚だったかもしれない。
でも、そのように飾った部屋の上司はそれについて何も言わなかった。
その様にいけた私の心を解かってくれたのかなぁ
教育は確かに厳しかったけれど、
私の個性も尊重し、
信頼してくれていたのだと思う・

桃を見ると、
何も出来なかった私を、
父のように かわいがってくれた上司の事を思い出す。

今、山梨は、
桃の甘い香りでいっぱいになっているだろう。




植物分類:バラ科サクラ属
原産地:中国
英名:PEACH
by hanatsudoi | 2008-03-03 07:33 | 花図鑑 | Trackback | Comments(0)
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